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『星矢の拳』の歴史
1 『星矢の拳』のはじまり

この章の文章は、伝聞と推測に基づくもので、必ずしも正確ではないことをお断りしておきます。
(後日、確認をとってリライトしたいと思います)

『星矢の拳』(以下星拳)は、1990年頃に同人ゲームサークル中善商会(現なかよし商会)の中善商さんが、発表したものです。
ゲームシステム的には、ツクダホビーから発売された『超人ロック』が参考にされています(これも、今も根強いファンの残るゲームの一つです)。

まず最初の『星矢の拳』には、十二宮編のキャラクターが収録されていました。次に、アスガルド編とポセイドン編を収録した『星矢の拳2』が、そしてハーデス編を収録した『星矢の拳3』が発表され、ひとまず完結しました。
星拳は、当初からゲーマーたちに、聖闘士星矢ファンに熱狂的に受け入れられました。

そして、オリジナル版だけでは飽き足らなくなった全国各地のゲームサークルでは、ローカルルールや、収録されていなかったキャラクターやプレイカード(手札)が追加され、独自の『星拳』となって進化していったと言われています。

我々星拳プロジェクトも、そんな数多のサークルの一つでした。


2 ばおばぶ版『星矢の拳』

星拳が1992年頃、某芸術大学のゲームサークル「ばおばぶ」に伝わって以来、多くの部員がこのゲームに夢中になりました。
以来、発展・改良を求める有志、主に星拳の管理者であるC.M.氏の手によって、どんどんキャラクターカード、プレイカードが追加されていきました。
1995年、C.M.氏以下主要プレイヤー(第一世代)が卒業した後もマイナーチェンジを積み重ね、半ばオリジナルといっていいほどの進化を遂げました。これを便宜的に『星拳98SE』と呼んでいます。

また、第一世代の遺産としてサークルに継承された『星拳』は、その後もファンを増殖しつづけました。その中の一人で、聖闘士星矢をこよなく愛する第五世代のプレイヤー・フジイセブン氏の手により、独自の解釈によってバランス調整・カード追加されたアナザーバージョンが作られました。
これを『星拳2000』と呼びます。

我々、第一世代の主要プレイヤーとセブン氏とは、卒業後もことあるごとに、この2つの星拳を遊んでいました。そして、何度も星拳で夜を明かすうちに、我々の間で次第に一つの欲求が膨れ上がりつつありました…


3 そして『星矢の拳Millennium Edition』へ…

▲星矢の拳・αバージョン
テストプレイにおけるゲームバランス調整のために作られた
新世紀を迎え、約10年もの間星拳を遊び続け、2つの独自版とも言えるバージョンを制作していた我々は、これらを一つにし、究極の形といえるぐらいの完全版を作りたい、と考えるようになりました。
また、自分たちがハマった星拳というゲームを、もっともっと他の人たちに知らせたいという、ちょっと宗教じみた心も芽生えはじめていました。
おりしも、『聖闘士星矢』原作のコミック文庫版の発売や、CSでのアニメ再放送開始など、星矢のリバイバルの機運が高まっています。
……やるなら今しかない。
こうして、『星矢の拳プロジェクト』が発足しました。

新しい星拳を作るにあたって、我々は目標として2つのコンセプトを掲げました。
「自分たちが、あと10年遊べる究極のものにしよう」と「初心者でも遊べるものにしよう」という、いささか矛盾したものです。
前者は、描き下ろしのカラーイラストやMac導入によるカードデザイン、アニメ版の全キャラクターの網羅や、特殊能力の強化に、後者についてはカードの色分けやアイコンの導入、詳細なマニュアル制作という形で反映させていきました。(…が特に後者については、まだまだと思っています)
また、新しい星拳の名称を、なぜか慣例になっているWindowsシリーズにちなんで『星矢の拳Millennium Edition』(星拳Me)に定めました。

以来、半年もの間、毎週会議を開き、ルール・カードの見直しや、新しいカードやキャラクターについて、意見交換をしたり、アニメ版をチェックしたり、時には激しい議論を重ねながら、着々と新しい星拳の制作が進んでいきました。
そんな中、イラストをお願いしていた星拳仲間の一人、エース藤井氏の訃報が飛びこんできました。我々は叩きのめされたようなショックを味わいましたが、何より星拳を完成させることが彼に酬いることになると考え、寝る間も惜しんで制作に没頭しました。

そして、8月10日、コミックマーケット会場にて念願の『星矢の拳Millennium Edition』を発表することができました。
おかげさまで、持っていった分を完売することができました。
(この場を借りてお礼申し上げます。気をよくして臨んだインテックス大阪では惨敗でしたが…)

しかし、我々の活動は、まだ始まったばかりです。
これから、全プロジェクト終了まで、しばらくの間お付き合いください。